自転車なお遍路イメージ
2012年春
はじめに
4月28日(往路)
4月29日(88〜86番)
4月30日(85〜80番)
5月1日(79〜70番)

5月1日(晴)

●朝一番で清々しく参拝

79番 天皇寺(6:29/3.7km/累計177.8km)

6時8分、ホテル出発。白峯寺方向へ逆戻りするようなルートだ。あまりお腹も減らないので朝食は後にして、そのまま次の札所、天皇寺へ向かう。20分ほど走ると天皇寺に着く。野宿をしたのか、歩きへんろが一人座っていた。まずは参拝。前回は強風の中での参拝だったが、今日は穏やかな日和で静かに参拝できた。

納経所が開く前から、歩きへんろが参拝していた。

6時40分、参拝が終わった。昨日の八栗寺みたいにフライングはなさそう。10分ほど前になって、納経所入り口の頑丈な門が開いた。門を開けた寺務員さんに、「もうそろそろ納経はできそうですか?」と聞いてみた。

時間前はがっちり閉まっている納経所。

「7時になって、納経所の雨戸が開かなかったら、鈴を鳴らして」とのこと。確かに大きな鈴(昔、小学校の先生なんかが振ってガランガラン鳴らしていた鈴)が納経所の前に置いてあった。めんどくさそうだな、と思って見ていたら、しばらくして雨戸が開き始めた。

7時よりわずかに早く納経所が開いた。「待ってる人がいそうだったので、早めに開けたんですよ」といいながら、40代くらいの若い(僕の場合、40代までは若いの範疇にはいる)女性が納経してくれた。その後、3人のへんろが次々に納経する。うち2名(若い男女各1名)が歩きと思われた。

7時5分、出発。

●きんぴらごぼうに泣いた朝食。

(7:16/6.3km/累計184.1km)

今度はまたホテル方面へ逆戻り。あまり空腹感はなかったけど、今食べておかないと後で大変そうなので、来る途中見かけたすき家に入る。

普段、喫茶店替わりにマックにはよく入るが、それ以外のファストフードに入る機会はほとんどない。なのですき家のメニューもよくわからない。野菜を摂らねば、といことから「ごまだれきんぴら牛丼」380円を注文する。が、これが大失敗。きんぴらごぼうは意外に固い。前歯だけで食べると、やたら時間がかかるのだ。普通の牛丼とサラダぐらいにしておけば良かった。牛丼一杯食べるのに、25分近くかかった。情けない。7時40分出発。

●初めて自転車へんろに会う。

78番 郷照寺(8:05/11.8km/累計189.6km)

郷照寺までは市街地を走る。今日はおとなしく歩道を走るが、中学生が競ってきて、ついでに抜かれてしまったりするのが悔しい。向こうは短距離、こっちは長距離だ、と自分に言い訳するのもいと悲し。

iPhoneのMapを見ながら進む。大きな方向を知るにはそこそこ役にたつ。郷照寺の近くまではスムーズに来たが、さて札所を探しだすとへんな方向に誘導される。こんな景色じゃなかったが、と思いつつウロウロしていたら、お婆さんが道を教えてくれた。やっぱりアテにならなのか>iPhone。

前回も感じたが、静かな佇まいの札所だ。

郷照寺の山門手前に自転車を止める。おや、自転車へんろだ。今回初めて自転車へんろに会うので、嬉しくなって声をかけた。僕よりちょっと年上の感じ。真面目で几帳面な、中学校の同級生のI君に似ている。流山の人で、フェリーで四国に入ったとか。自転車はシティサイクルのスポーティタイプ。

参拝の途中、先ほどの自転車へんろから根香寺からの道を聞かれる。昨日通った道を説明するが、地図にははっきりと道が描かれていないし、こちらもついて走ったため、地名などもわからず、うまく説明できない。「舗装された道なら大丈夫だと思いますよ」と、いい加減なことで切り上げてしまった。

参拝後、自転車の話などをちょっとして別れる。8時35分、出発。

●納経所の自動ドアしか印象が・・・

77番 道隆寺(9:12/19.9km/累計197.7km)

平坦な道なので、気分よく走れる。丸亀の中心部を走ったのだが、交通量もあまり多くない。この辺りはiPhoneのナビでスムーズに走れる。

道隆寺は県道に面しているので、すぐに分かった。どこが山門やらよくわからず、散漫な印象の札所だ。道路側に自転車を置いて中へ入る。ここで珍しかったのは、納経所の入り口が自動ドアだったこと。おかげで「ちゃんと戸を閉めて!」なんて怒られることはなさそうだ。

建物は立派だが、どことなくとりとめのなさを感じる。

そういえば今回印象に残ったのは、一部例外はあるが、どこの札所でも、納経帳に書く文字が丁寧になったこと。以前のような、子供の落書きか判じ物みたいな文字ではなく、だいたいがちゃんと判読できる文字になっている。何かあったのだろうか?某札所で聞いてみたが「昔から変わりませんよ(失礼な)」という対応だった。そりゃそうだろうけど、書き込む時間も以前の倍くらいかかっている。これは団体の後になると大変そうだ。

9時36分、出発。

●逆風が吹き始める。

76番 金倉寺(10:09/26.2km/累計204.0km)

やはり平坦路が続く。登るのは線路をまたぐ跨線橋を渡る時くらい。ずーっとこうだといいんだが。ただ金倉寺近くなって、向かい風が強くなってきた。今回は後半、強い向かい風に悩まされたが、この日ぐらいから始まったようだ。

iPhoneは金倉寺でも、近くなるといい加減なナビになる。以前来た時の景色を覚えていたのであまり迷うことなく山門へ。境内が広いので、ずいっと自転車を押して中に入る。邪魔にならないところに自転車を置いて参拝。以前より綺麗になっている。鐘楼もモダンなデザインで、おっかなびっくり鐘を突いた。

モダンな鐘楼。デザインは好きだけど、どんな意味が?
休憩所ができていたのは高評価。できたらへんろ道沿線にも、小さくていいから作ってほしいものです。

10時33分、出発。

●自動車へんろは結願までに8,000kmとか。

75番 善通寺(11:07/32.9km/累計210.7km)

金倉寺から善通寺はほんのご近所の感覚だったが、善通寺近くで迷ってしまった。途中、お腹が減ってきたので、ローソンでおにぎりを2つ買う。善通寺でゆっくり食べよう。

iPhoneのナビの表示がわかりにくい。前回の記憶も曖昧だったので、とりあえず「善通寺」という標識に従って走る。途中、きれいなお姉さんに道を聞くと「ずっとまっすぐ行けばあるよ」とのこと。

なんとか善通寺にたどり着く。本堂の中で参拝。外へ出ると、体格のいい白人の女性へんろが、手水と格闘していた。「飲めません」と書いてあったが、わかったかな?(言ってやれよ)次いで御影堂へ回る。

広い寺内。人が少ないと広さがよくわかる。
御影堂。ここで名古屋の自動車へんろに声をかけられる。

参拝を終えて納経所へ。そこで70才くらいのの男性から声をかけられる。名古屋からきた自動車へんろとか。「結願まで4回に分けて回ったけど、8,000kmは走ったよ」。一方的にしゃべって「気をつけて」と言って去っていった。

疲れたのでベンチで休憩。先程買ったおにぎりを食べる。お腹が落ち着いたらコーヒーが飲みたくなったので、売店で缶コーヒーを買って飲む。やはり1日の最初のコーヒーは美味しい。

11時55分、出発。

●もう昼だが、予定はまだまだ。

74番 甲山寺(12:09/36.5km/累計214.3km)

善通寺のすぐ近く。逆風さえなかったら簡単に走れただろうが、距離の割につかれた。善通寺で時間をつぶしてしまったので、そろそろスパートをかけないと。

甲山寺は山門も新しくなり、前は砂利が敷いてあった駐車場も、舗装されている。どこの札所もどんどん施設がよくなっていく。

前回見た古い山門が、寺内に残っていた。

12時35分、出発。

●次々と札所をこなす。

72番 曼荼羅寺(12:48/39.9km/累計217.7km)

集落の細い路地を縫って走る。意外にiPhoneがちゃんとナビしてくれる。使えるかどうかは、やはり見る側の問題かな。

これだけ札所が接近していると、知多を回っている時同様、はい次!はい次!みたいな感じになってしまう。今回のへんろのテーマは両親、若くして亡くなった従兄弟姉妹たち、やはり早逝した友人たちの供養。さらに祖父、祖母、叔父なども含めて、それぞれの顔を思い浮かべながらお参りする。なので時間に追われていても、あんまり手を抜けない。

どこがいいというわけではないが、曼荼羅寺は好きな札所の一つ。

ただ疲れて注意力散漫になると、顔がうまく思い出せなくて時間がかかるのが困りものだ。

●リヤカセット交換の効果あり。

73番 出釈迦寺(13:16/40.8km/累計218.6km)

曼荼羅寺の駐車場から坂を登っていくと出釈迦寺。ただこの坂がけっこうきつい。登ろうとすると上からロードのへんろが降りてきた。「すぐですよ!」と声をかけて去っていく。それはわかってるけど・・・。

リヤカセットを換えたおかげで、押さずにそのまま乗って上がる。前回は途中で押した記憶がある。ただ自転車を止めて、そこからの階段が脚にくる。重い足を引きずって山門をくぐった途端、納経帳を忘れたことに気がつく。あわてて降りると、地元の男性が上がってきて「どちらからですか?」と尋ねられる。「名古屋からです」「それはご苦労様です」と握手された。納経帳を取って出釈迦寺に戻ると、またその男性にあった。が、気まずいのか知らん顔をされてしまった。

静かにお参りしたいという人にまで聞こえてしまうのが・・・。

ちなみに捨身ヶ嶽禅定は、高所恐怖症の自分としては最初からパス。スカイツリーとかそんな怖い所、誰が登るもんか、ふん。

●やはり階段が足に来る。

71番 弥谷寺(14:27/47.9km/累計225.7km)

出釈迦寺から曼荼羅寺の横を通って、国道11号に戻る。11号は比較的広くて走りやすい。途中、ライダーハウスを発見。北海道には沢山あると聞いていたが、四国で見るのは初めて。1泊2食2,980円は安い。もっとも僕には、ちょっと無理かな。相部屋がどうのとかの問題ではなく、イビキがひどいので。

宿泊無料のライダーズハウス。

「ふれあいパークみの」を目指して一路走る。だいたい乗ったまま登れたが、みのの手前でさすがに足が持たなくなって押し上がり。駐車場手前の看板に自転車をくくりつける。そこからは歩いての登り。

あらためて階段の大変さを実感。

前回はあまり辛くなかったのだが、今回は随分足に堪える。それだけ足が弱っているのだろう。俳句茶屋を通り過ぎる時に、そこのオヤジさんらしい人が「今日は下界は暑いかな」と声をかけてきた。なんだか上高地の山小屋みたい。

夫婦連れ、アベック(死語?カップルといえばいいのかな)が多い。そのうち一組のご夫婦がお互いに写真を撮り合っていたので、お節介ながら「撮りましょうか?」と声をかけ、シャッターを押す。

参拝を済ませ、下山。俳句茶屋にも寄りたかったが、時間がないので今回はパス。

15時22分、出発。

●回復運転ならず、今日はここまで。

70番 本山寺(16:28/61.1km/累計238.9km)

ふれあいパークみのの横を下って、次の交差点でiPhoneで道を調べる。すると横にスクーターが止まった。60才くらいのおやじさんが、「曼荼羅寺へ行くんか?」と声をかけてきた。逆打ちで回っていると説明すると「へんろ道やけど大丈夫や」といって、道を説明してくれた。

「もちやという建材屋を左に曲がって、11号に出たらYouMeとかいう大きなスーパーがあるから、2つ目の信号を左に行くと本山寺や」。その通り走ったら本山寺に着いた。ホンダTodayのおやじさん、ありがとう。しかし走っている最中は、逆風のため、気ばかり焦ってなかなか前に進まない。体力的にはもちろん、精神的にもつかれてしまった。

本山寺に入ったのが16時30分近く。これでは次の札所は無理。ということで、今日はここまでにする。まずは後顧の憂いなく、最初に納経所へ。次いで本堂、大師堂を参拝。こんな時間だからなのか、本山寺はひっそりしている。その中で、今日のホテルを予約。

本山寺といえばこの五重塔。

●前回同様、サニーインに宿泊。

70番 本山寺(17:20/66.7km/累計244.5km)

前回泊まった、ホテルサニーインを予約。洗濯が気になったので込み具合を聞くと「心配はないと思います」とのこと。20分ほど走って17時20分、サニーインに到着。荷物を部屋に置き、自転車でホテル周辺を走ってみる。前食べたホテルのレストランが、随分高くなっていたので。

近くに定食屋とかファミレスはなさそうだ。と、大きな古本屋を見つけた。いつもの習慣でつい覗いてしまう。入り口に50円コーナーがあり、面白そうな文庫本も何冊か並んでいた。荷物になるので、山口瞳の「男性自身」シリーズを1冊だけ買う。この人の本はほとんどが絶版なので目についた時に買っておかないと、と自分に言い訳。

それからコンビニへ。歯が悪くても大丈夫なハンバーグ弁当と発泡酒、焼酎を買う。1日目で懲りたので、翌日の朝食にはサンドイッチとミルクを買う。パンは凍っても食べられる!その前に冷蔵庫にはいれないが。

早めにホテルに入ったが、洗濯や荷物の整理など、やることはいっぱいある。そんなことをやっていると寝る時間になってしまう。朝は5時半起きなので、早く寝ないとと思うのだが、寝るのはどうしても11時ころになってしまう。もっとも前回は、12時過ぎだったから、多少マシかも。

獲得標高は568mだが、半分は弥谷寺の階段だと思う。

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