はじめに
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はじめに2005年5月。足掛け5日間のお遍路の旅に出かけた。何故お遍路だったのか、いまだにわからない。特に宗教心があるわけでもなく、神社仏閣も人並みには好きだがそれ以上でもない。たまたま買った「四国八十八所・お遍路の歩き方」などという本をぺらぺらめくりながら、たまに「空海の風景」を読みつつ、いつかは行けるのかな?などと思う程度だった。それが自転車と結びついたのは、近所のスーパーへの買い物用自転車を買ってからのことだ。 それまで通勤などに使っていた自転車は、フォーク(前輪を支えるパイプ)が左1本のマウンテンバイク。かっこはいいが、分解して旅に出るのは、僕の技術的なスキルからいってちょっと難しい。ところが今度の買い物用自転車は、ママチャリよりは多少高いものを買ったので、タイヤも簡単に外せて、自転車を担いでの旅行(「輪行」という)も可能だった。 ここで「八十八所」と「自転車」が結びついた。そうだ、自転車で八十八所を回れるんだ!こう思いついたのが、連休直前のことだった。 で、ごそごそ準備を始めたのだけれど、どうにも最終決定がくだせない。体力は持つのだろうか。自転車が故障したら修理はどうする。ネガティヴな疑問ばかりが頭に浮かぶ。なにせ運動とかスポーツとは全く無縁の50年を送ってきたのだから。 自転車屋で装備を買い整えながら「どこへ行くの?」なんて聞かれると、「いや、決めてないんですが、琵琶湖あたりかなぁ」などと言う自分がいる。しかし時間は刻々と迫ってくる。5月の連休も長いとはいえ限りがある。降り続ける雨を口実に、出発をずるずる延ばす。2日には出発しないと、多分回れない、という計算くらいはできた。ほんとにほんとの最終的な決断を下したのは4月の30日の夜。雨がやんで、しばらく晴天が続くことがわかってからだ。 よし、行こう。 翌日は忙しかった。ドラッグストアで薬を買ったり、インターネットでホテルを取ったり。あっという間に1日が過ぎた。 結局出発したのが5月2日の午後。帰ってきたのが雨の降り出した6日の昼過ぎ。4泊5日の旅程だったが、5日のうち初日と最終日は移動だけで終わったから実質3日。徳島県内にある札所23所中22所を回ることができた。走行距離は250km弱だが、距離では表せないものがあった。 少しずつ整理するため、準備段階からまとめてみよう。 お遍路装備
●自転車:ラレー・クラブスポーツ(新家工業製のクロスバイク)
●資料:「四国八十八所・お遍路の歩き方」(ロム・インターナショナル〔編〕/河出書房新社)、自転車遍路用地図(「快速へんろ」)よりダウンロード ●自転車用品:バーエンドバー、グリップ、輪行バッグ、バニアバッグ、予備チューブ、携帯工具、サドルバッグ(以上新規購入)、ヘルメット、パンク修理キット、携帯ポンプ、錠(2) ●日用品:シャンプー、ボディソープ、歯ブラシ、練り歯磨、タオル(2枚)、メガネクリーナー、ティッシュペーパー ●衣類:半そでジャージ(2枚)、長袖ジャージ(2枚)、パッド付きアンダーパンツ(2枚)、アンダーパンツ(3枚)、サイクルパンツ(2本)、グローブ(1)、ウインドブレーカー(1)、Tシャツ(2枚)、合羽 ●その他:保険証、携帯電話、携帯充電器。デジカメ、ノート、ボールペン(2本)、洗剤、サングラス、書類ケース、スーパーのビニール袋(3枚)、バンテリン、胃薬、ビタミン剤< <現地で購入したもの> ●お遍路用品:白衣、輪袈裟、念珠(真言宗用)、経本、納経帳、納経札、ろうそく、線香、線香入れ、賽銭袋(宿でいただく)、香川県全県地図 *以上は、muchoさんの「Na-Mu 〜四国お遍路チャリの旅〜」を参考にしました。「快速へんろ」の快速寺さんおよびリンクされている皆様も含め、お礼申し上げます。 ●次回必要なもの:バンダナ(汗対策)、山野袋(遍路用品を入れるショルダーバッグ)
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